業種別 取適法対応ポイント— 建設業・IT開発・デザイン制作
公開: 2026年8月4日
取適法・フリーランス新法で求められる義務は共通ですが、 業種によって実務上つまずきやすいポイントは異なります。
1. 建設業
建設工事の下請負そのものは建設業法の対象であり、取適法の対象外です。
一方、建設資材の製造委託・設計や図面の作成委託(情報成果物作成委託)は取適法の対象になり得ます。特定運送委託は、建設資材を業として販売する事業者が、その販売先への引渡しに必要な運送を委託する場合が対象で、現場への搬入全般を指すものではありません。
対象になる委託業務では、重層下請構造になりやすく、出来高払い・追加工事が発生しやすいため、受領日の特定(検収・引き渡しのタイミング)が曖昧になりやすく、60日ルールの起算点の管理が特に重要になります。
2. IT・システム開発
要件定義後の仕様変更が発生しやすく、追加開発の費用負担が曖昧になりがちです。
仕様変更時の対価交渉の考え方はこちらの記事を参照してください。
検収基準が明確でないと、受領拒否・検収遅延の論点にもつながりやすい業種です。
3. デザイン・クリエイティブ制作
「イメージと違う」を理由にした修正の無限ループが起きやすく、 当初発注の範囲と追加修正の境界が曖昧になりがちです。
発注時点で修正回数の目安を明示事項として示しておくと、 後の認識相違を減らしやすくなります。
まとめ
注意
業種ごとの発注実務の癖を踏まえて、明示事項・受領日・追加費用の運用ルールを事前に決めておくことが、 共通の出発点になります。
最初に確認したい項目はチェックリスト記事も参照してください。
本記事は運用の観点整理であり、法的助言ではありません。